根と腸と微生物

写真はこぼれ種が落ちて花を咲かせている菜の花です。

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晴れの日も嵐の日も根付いた土地で自然を受け入れている草木を健気に思うことがあります。

捕食できない植物は、根っ子によって微生物との物質交換で栄養をたくわえ免疫力を養っていますが、目に見えないバリアで害虫を寄せ付けないようにしている仕組みは素晴らしいですね。

一方、人は哺乳類ですが、腸内で微生物の力を借りて栄養や免疫力を獲得する仕組みを持っています。それは、根と土の関係とよく似ています。ミミズのように、食道から肛門までの一本の腸管を靴下のようにひっくり返すと根っ子と同じ関係になるのも面白いです。人の免疫力も草木の根と同じように微生物との共存共栄で養われています。

近年、衛生を過剰にきづかい、全てにおいて消毒を試みる方を見受けますが、わたしたちは自然免疫力を蓄えて、さまざまな微生物と上手に付きあうことができる身体の機能が本来備わっていたはずです。

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腸内細菌にダメージをあたえるモノは主に食品添加物、薬(ステロイド、抗生物質、鎮痛剤など)、農薬や除草剤などがあげられます。薬のちからをかりる時もありますが、必要に応じて適度な摂取や使用をおすすめします。

自分のちからを信じて生きていける調和のとれた身心をめざしましょう!

腸はからだのエンジン

2022/12/26

各地で積雪や霜の便りが聴こえてきます。

年末に向けて食材を手にすることも多いかと思います。冷たい魚を捌こうと手を添えると、腸に向かってキューっともよおしたくなるような刺激が伝わった経験はないでしょうか。手の平が冷えると何故かお腹も冷えるのです。手には大腸経の経絡も流れてきているので解りやすい反応でもあります。

また、腸は歩くことでも刺激が伝わり活性化されます。重たい荷物を背負って2日ほど山を登り降りすると、平地では見たこともないような立派な作品が排出されます。腸に良い刺激を送ることはとても大切なことなのです。

鍼灸においては、舌診でまずお腹の代謝の状態などを確認します。血液は心臓ポンプによって全身に巡らされますが、お腹の臓器は第二のポンプとなり、重要な働きをしていると思います。

外敵に打ち勝つための免疫力を生み出す腸内環境を調えるには、一定の体温や外からの刺激が必要です。善玉菌、悪玉菌ということばを耳にしますが、腸内環境によって、生息する微生物の種類が異なります。億年単位の地球の歴史の中で、灼熱、寒冷、日照、酸素濃度など、様々な環境変化がありました。清流や蓋をされたドブ川の流れの中に、それぞれ異なる生物が生息するように、環境によって棲み分けている微生物は、腸に大きく影響を及ぼしています。

わたしが自然に近い方法で野菜を作り始めてから11年が過ぎました。栗林を倒して道路工事の砂利混じりの残土を乗せた土地でしたが、枯葉、枯れ草をすき込むことで、黄色い土も今では黒い顆粒状になり、まともな大きさの玉ねぎも作れるようになりました。

長いあいだ野山や畑の土を観察しながら、わたしの中では人のからだの腸と重ね合わせて来ましたが、腸は体の原動力(モーター)と思います。そして、内臓は常に温かくなければ適切な活動ができない事情があるのです。わたしの施術は、まずお腹の状態を調えるところからはじめます。

へそ周りの灸や鍼も内臓をととのえる力があり良く使います。3年前より、わたしの師のもとにイコンシール、波動シールという、未だかつて存在しなかった(既存の領域を超越した)アイテムがもたらされました。波動シール(腸)は名のとおり腸の波動を調えることができます。これらのシールは鍼灸を超えた領域で身心のしくみに有効な調和を生み出してくれるでしょう。

不老長寿といわれる無花果(イチジク)の効能

夏の終わりから店に出始めている無花果(イチジク)を食べたことがありますか?

花を咲かさないで実をつけるので無花果と呼ばれています。実は中の果肉と思われる部分が無数の花の集合体で、外側の実と思われているのは花嚢という花をおおっている袋です。私たちは花を食べているのですね。

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