家庭でできる風邪の養生

空気が乾燥すると夜中に咳が止まらなくなったり、発熱したりという経験をしたことがあると思います。感冒時に薬が手に入らない時など、過去に経験した身の回りの植物や食材で対応できる方法をお伝えしてみようと思います。



◎枇杷の葉の効能

ビワの葉には、濃縮された種に比べて少量のアミグダリンが含まれています。アミグダリンは、適量において体内での血液のバランス(酸性・アルカリ性)を調えて血液を浄化するはたらきがあるようです。炎症をおさえて痛みを和らげる効果があり、帯状疱疹などの神経痛やガンに対して一定のプラス作用を期待できると報告されています。

●【喉の痛み・炎症・咳・痰切】
ビワの葉を1センチほどに刻み、煎じてお茶として飲みます。喉や気管支などの炎症も和らげることができて、翌朝濃い痰が排出できやすくなります。
煮だした汁は足湯や浴槽に入れると肝腎も温まり、血行を促して肩こりや湿疹など広範囲の症状に効果的で未病に役立ちます。


◎蓮根の効能

●【喉の渇き、痛み・炎症・咳・痰切】
からだの中から潤いをあたえてくれる蓮根は、喉の渇きや痛み、咳、痰の緩和に有効です。風邪で働きが弱った胃をととのえる効果もあります。
繊維が胃の負担になるときは、しぼり汁をおすすめします。お湯で割っておろし生姜を足すと効果的です。飲み辛いときは塩や黒砂糖などを少しいれてみてください。

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◎生姜の効能
●【喉の渇き、痛み・炎症・咳・痰切】
お腹を温めて胃腸をととのえるので食欲がでてきます。殺菌効果もあるので喉の炎症を和らげます。


 ◎葱の効能
●【消炎、解熱、冷えによる腹痛】
ネギは風邪をひいたときに便利な食材で、消炎、解熱に一定の効果があり、内臓や身体を温める作用があります。ネギをたっぷり刻んで納豆に入れたり、お味噌汁などもほっとする一品です。わたしは子供たちが幼いころから薄手のハンカチでネギの千切りとすり卸した生姜を包んで首に巻いて看病していました。ネギや生姜の成分が皮膚から喉に染み込んで炎症を抑えてくれます。夜に巻いたネギや生姜は朝になるとカラカラに乾燥しています。