季節の移ろいと身体の冬支度
今年の酷暑のいきおいは、秋風をゆっくりと運んできました。虫たちの様子を眺めていると、急激に気温が下がりはじめる直前に交尾をすませて産卵に向かっているようにみうけます。虫たちは季節の移り変わりに気づいて上手に命をつないでいるようです。一方、今の人間は人工的な環境の中での営みによって出産の季節をしいられる必要性はありませんが、古にはそのような体の仕組みもあったのかもしれません。
とはいえ、人の体も寒さに向かって冬支度が必要になってきます。肌の乾燥、内臓を中心とした代謝の衰えによる手足の冷え、高血圧など、生活の工夫も必要になってきますね。今回は、冬に向けて暖かな体を保てるように「補腎」を意識した生活のコツをお伝えします。
古くより、「腎精は生命の根本」といわれていて、成長発育をうながす力となるものです。水をつかさどる腎精が不足すると、発育の遅れ、性欲減退、早老などの傾向がみられます。気血を整える鍼灸のツボとして、湧泉(足裏)、腎兪(腰上部)、照海(足内踝下部)などに灸をそえた補法を使いますが、ここでは「波動シール」を使って体内の波動を整える方法を試みてみます。
この度、使用する波動シールは「腎シール」と「アスリートシール」です。この二つを使用することによって、腰腹部から足裏にかけて、温もりを感じられるような方向に身体の波動を整えることができそうです。
①腎シール 第三腰椎より上部 腎兪付近の圧痛点またはシコリ
*人間の身体の浄化力を考える上で、最も重要な臓器が、腎臓です。とくに、人体の老化と、腎機能の低下は密接に結びついており、血液中の老廃物の処理だけでなく、さまざまな波動によって生じた体内物質の浄化にも、腎臓は大きな役割をはたしていると考えられます。 ②アスリートシール 照海 内踝屈筋支帯付近
*アスリートという名の波動シールは、人間の身体能力を高めるものとされています。この身体能力というものの中に、細胞レベル、あるいは組織レベルの自己修復機能までが含まれているようです。このアスリートシールの波動は、それを貼った身体の部位だけではなく、人間の脳の内部、正しくは深部にある、魚類の脳やは虫類のといわれるような、旧皮質にも波動的にリンクするという情報が、ある領域から伝えられています。
その他の身体用の波動シールとの連動によって、生物としての人間が本来持つべき、自己修復能力を発揮させることにも使える波動が、このアスリートシールにはあるということです。この先に、まだ脳と身体の関係で解明されていない知の領域が広がっています。