朝晩冷え込むようになり、風邪やインフルエンザの声が聴こえる季節になりました。今日はからだの冬支度について少しお話します。
「寒さは足から」
風邪をひかないためには、まずからだを冷やさないことですが、内臓はもちろんのこと足腰を温かくしておくことが大切です。
外気が下がり冷たい空気を吸って鼻や喉、気管などの粘膜の血管が収縮すると、粘膜の繊毛運動が弱まりウイルスや菌などの異物を取り除く効果が薄れます。
また、足が冷えると、皮膚から「寒さ」を感知した情報が脳の自律神経の中枢「視床下部」に伝わり、体温を一定に保つ指令が出されます。そして血管を縮めて血液の流れを少なくすることで体内の熱を外に逃がさないようにします。この血管の収縮によって上気道の繊毛活動が鈍くなることで免疫力が落ちて風邪を引きやすくなります。
このような時、当院では自律神経をつかさどっている経路にある神闕(神気の出入り口)への「へそ灸」をおすすめしています。
胃腸のはたらきを良くして、からだの芯から温めて血行を促します。生理不順、下痢、肩こり、冷え性などにも効果的です。ショウガ灸などポカポカと癒される温もりをお試しください。