水の循環



今年の夏は熱暑がつづく地域では水不足の声が聞こえてきました。日本海側の山小屋では水持参をよびかける小屋も珍しくありませんでした。



稜線の多くは岩や土がむき出しになっていて、そこから斜面に向かい草木が生えていきます。沢の支流が根元の水を大きな流れに集めて平地から海に向かうことは誰でも知っていることですが、長年この当たり前だった水の自然循環が壊れてきている感じを受けるここ数年です。ジェット気流や気圧配置の変化もあって私たちには何ともしがたい側面もありますが、せめて人間が水の流れや清明さを奪ってしまうことは避けたいですね。例えば、ここ数年メガソーラーの設置による大規模森林伐採は、汚染物質問題を横においても自然循環を壊してしまっているようです。



膨大な森林伐採で沢の水量が減ると、植生や生息生物も変化していきます。森林の動物の居場所がなくなる。麓の用水が枯渇する。水の勢いを失った川には本来の生き物とは別の生物が棲むことになりそうです。当然、海に流れ出る土壌微生物も乏しくなり、海のプランクトンが枯渇。魚の分布も変わってしまいそうですね。ここに低周波を放つ海洋風力発電が設置されると環境はさらに悪化しそうです。自然の循環をそこなう現代の開発は、動植物のみならず最終的に私たち人間にしっぺがえしがくるのかもしれません。



人の体の場合はどうでしょうか。
体内の水が枯渇したり澱んだりすると、体の機能が衰えると同時にさまざまな病気をひきおこしそうです。土や水の中に生息する微生物は、人の体では主に腸にいます。人間の免疫力は腸内微生物による力が大きいことは皆さんご存じかと思います。そのように考えると、自然界における山から海をつなぐ微生物の仕組みは自然界の免疫システムの一部を担っていそうな気がします。海水が蒸発して雲になり地上に雨を降らす仕組みも、人間の様々な活動と関りがあるかもしれないと摂理を考えています。そして、地球環境や人間の心身の調和を「波動」という観点からとらえても、地球をめぐる水の循環はたいせつな宝物のような気がしてなりません。



人は自然の一部なのです